【Microsoft 2021 Q3 決算の考察】



インターネットが一般家庭に広まりはじめた1990年代。画期的なソフトウエアであるマイクロソフトのWindows95を購入するため、多くの人がお店に長蛇の列を作った印象的な光景が脳裏に焼き付いている浮かぶ人も多いでしょう。

あのWindows95から30数年が立った2021年現在、企業のイノベーションによりテクノロジーは劇的に進化し、今やマイクロソフトは世界時価総額ランキングでアップルに次ぐ第2位の巨大企業となりました。


2021年4月27日、Microsoftは2021年3月31日を末日とする2021年会計年度第3四半期の業績を発表しました。売上高は417億ドルで前年比19%増加、営業利益は170億ドルで前年比31%増加、純利益は155億ドルのGAAP*と148億ドルの非GAAPで、それぞれ前年比44%と38%増加でした。ではその増収の要因がどこにあるのか考察していきたいと思います。


まずはクラウドプラットフォームAzureが50%成長したことが挙げられます。新型コロナウイルスの影響からリモート勤務増加による需要が継続していることが要因となっており、同社が提供している価値に満足している証拠だといえます。

次に、Microsoft Teamsも好調だったことが要因でしょう。デイリーアクティブユーザー(DAU) 数が、2020年10月時点で1億1,500万人だったのに対して今期は1億4,500万人と、約3,000万人増加しました。これは新型コロナウイルスの影響からリモートワークの必要性が高まったことによります。今後はSlackの買収によりチャット機能がより便利になり、更なるユーザー数の獲得が見込まれ、継続的に成長していくと思われます。





また、Linkedinの広告収益の増加も要因のひとつですね。Linkedinとは全世界で約7億人以上のユーザーが使用しているビジネス型SNSのことです。コロナ禍でLinkedinを使用して転職者が増加したことで、Linkedinでの広告収益が過去12か月で25%増の30億ドルを達成しました。


最後に、ゲーム関連事業です。ゲーム関連の収益も50%増と大きく成長しました。とくに2020年末に発売されたXbox Series X|Sは、その需要が続いておりXboxハードウェアの売上高は、前年同期比で232%の大幅増になった。また、Xboxのコンテンツおよびサービスも34%増と好調に推移しており、サードパーティタイトルに加え、Xbox Game Passサブスクリプション、ファーストパーティタイトルがその要因となりました。

2021年度第3四半期の成長結果は、主に上記の要因から成ったものだと言えます。マイクロソフトはGAFA中でも均等に収益を上げている企業なので、世界的な半導体不足に懸念もありますが、VRやARなどを含むメタバースが展開されれば今後も継続した成長が期待できるでしょう。